脳力の構造/脳と心

MEIが記憶工学に基づいて開発した「IP記憶法」は、記憶力を最大限に高め、それによって脳力全 般の向上をもたそうとするプログラムです。そこでは想像力(イメージ力)や集中力、発想力も同時に強化されていきます。またトレーニングが進んでいくと、とても無理だと思っていたようなこともいつの間にかできるようになるため、困難や障害に立ち向かう勇気や自信、そして最後まであきらめない持続力と忍耐力も身についていきます。結果的にそれらはすべて「脳力」の構成要素となります。

同じように記憶力は、思考力、判断力、行動力、表現力、言語力、読解力、分析力、傾聴力、共感力、洞察力…など、脳のあらゆる力と深くかかわっています。つまり記憶力が高いということは、脳力が高いということであり、記憶力を鍛えるということは、脳の使い方をマスターし、同時に基礎的な脳の力を鍛えるということでもあります。

ここで、「人間の力(総合的な人間力)は脳力だけで決まるのではない、精神的な要素こそより重要だ」
と考える人もいるでしょう。心や意識は脳の機能に還元されるのか、あるいは何か精神的な実体が別にあるのか――いわゆる「心身問題」として議論されるテーマですが、科学的にも哲学的にも諸説あり、まだ明確な決着はついていません。

答えは今後の研究の進展を待つしかありませんが、しかし仮に心や意識の座が脳とは別の場にあるとしても、その心の動きを言語化、身体化、現象化するためには、必ず脳を経由しなければなりません。笑顔を作るのも、気持ちを言葉に表すのも、相手の気持ちを受け止めるのも、共感するのも、芸術に感動するのも、そのすべてにおいて脳を中心とした神経系統が深くかかわっています。

学ぶこと、経験を積むことはとても大切ですが、それが記憶され活用されなければ、ただの絵に描いた餅になってしまいます。
脳力を鍛え、その脳力を使いこなすことこそ、豊かな人生のための最重要課題であると、私たちは考えます。

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